これから本格的な夏を迎えるにあたり、虫刺されや動物に噛まれた時の対処法を確認しておきましょう。
場合によってはアナフィラキシーを起こす可能性もあるので、注意が必要です。
ハチに刺された | 毒のうに注意をして針を抜き、毒を絞り出すように、刺されたところを周囲から圧迫して、きれいな水でしっかり洗い流し、消毒しましょう。 腫れて痛くなるので、刺されたところを冷やし、抗ヒスタミン薬の軟膏(軟膏)があれば使用し、症状が強ければお医者さんを受診しましょう。 |
毛虫に刺された | チャドクガの卵、幼虫、まゆ、成虫の毛[毒針]に触れると、毛虫皮膚炎になります。刺されて数時間後にピリピリした感じがして、その後に強いかゆみと痛みが出て、米粒から大豆くらいの大きさの水っぽい赤いブツブツが出ます。かゆみの症状が強いので、子供が掻かないように注意して、お医者さんを受診しましょう。 チャドクガの幼虫はツバキやサザンカを好むので、これらの樹木にあまり近寄らないようにしましょう。 |
その他の虫に刺された | 刺されたところをきれいな水で洗い流し、腫れや痛み、かゆみがひどいようならお医者さんを受診しましょう。 |
犬・猫に咬まれた | さまざまな細菌・ウイルスなどの感染症にかかる可能性があります。 傷口をきれいな水でしっかりと洗い流し、出血がある場合は清潔なタオルなどでしっかりと押さえ、すみやかにお医者さんを受診しましょう。 |
ヘビに咬まれた | ヘビに咬まれた場合は、すみやかにお医者さんを受診しましょう。 毒ヘビに咬まれた場合、激しい痛みを感じ、咬まれたところが腫れあがります。全身に毒が回り、治療が遅れると死に至ることもあります。応急処置として傷口の5cmくらい心臓側をタオルなどで縛り、傷口から毒を吸い出し、救急車を呼びましょう。 |
その他の動物に咬まれた | 野生動物に咬まれた場合はアナフィラキシーと同様に、救急車を呼びましょう。 その他の動物でも、すみやかにお医者さんを受診したほうがよいでしょう。 |
アナフィラキシーとは
アナフィラキシーとは、急激に出現するアレルギー反応のことで、ひどい場合は死に至ります。蜂に刺されたり、ハムスターなどに咬まれたりした直後[数分~30分以内]に、全身にじんましんが出る、喘息のような息苦しい呼吸になる、お腹が痛くて吐く、血圧低下により顔が真っ青になる、意識を失うなどの症状が出ることがあります。緊急処置が必要です。
目次
虫刺され、動物に噛まれた時の対処チャート

外来受診時の説明ポイント
外来受診時に的確な対処をしてもらうために、医師へ伝えるべきことをまとめておくとよいでしょう。
- どのような虫に刺されたか、あるいはどのような動物に咬まれたか(ペットか、野生の動物か?)
- 受傷直後から受診するまでの症状の変化は?
- アレルギーの既往歴は?
※こどもを連れて行くときは、必ず母子健康手帳を持っていきましょう。予防接種の有無、とくに破傷風について(DTPワクチンに含まれます)確認します。