厚生労働省、都道府県および(公財)麻薬・覚せい剤乱用防止センターでは、6月20日(金)から7月19日(土)までの1カ月間、「『ダメ。ゼッタイ。』普及運動」を実施します。この運動は、国民一人一人の薬物乱用問題に関する認識を高めるため、正しい知識の普及、広報啓発を全国的に展開するもので、平成5年から毎年行われています。
日本における近年の薬物情勢は、大麻の検挙者数が急激に増加しており、令和6年の大麻事犯検挙者数は依然として6,000人を超え、覚醒剤事犯検挙者数と並んで非常に高い水準を維持しています。特に、若年層の大麻乱用が引き続き顕著で、30歳未満の若年層が大麻検挙者の7割以上を占めています。
そのため、若年層による大麻の乱用の未然防止に重点を置きつつ、身近な人に薬物乱用が疑われる時は、その周囲の方々が手を差し伸べ、薬物で悩んでいる方が一人で悩まずに近隣の相談窓口へ相談するなど、適切な治療・支援に早期につながることが出来る社会を目指して啓発していくことが目的です。


