「OTC医薬品」とは?(第1回)

「OTC医薬品」とは何でしょうか?

市販薬、大衆薬などとも言われ、病医院・薬局で扱われる医薬品(医療用医薬品)とは区別されている医薬品の総称ととらえてもらえば、分かりやすいと思います。

医療用医薬品が急性(短期間の服用)、慢性(長期間の服用)の両症状に使われるのに対し、ほとんどのOTC医薬品は数回から数日間服用をして、それでも症状が治まらない場合には、きちんと医師の診断を受けることを前提として扱われています。

OTC医薬品には第1類、2類などの区分があって分かりにくいと思いますが、これは副作用や飲み合わせなどの危険度を目安にした分類と考えて下さい。もちろん、国の審査を通じて医療用医薬品よりも安全性が高いと判断されたものが市販されているのですが、それでも注意して服用して欲しい成分があります。それらの問題を最小限にするために、薬剤師が聞き取り確認・説明をする必要がある区分が設定されています。

面倒くさいと思うかも知れませんが、利用者の皆さんの万一を出来るだけ防ぐために薬剤師が応対しています。OTC医薬品購入の際に相談料は一切かかりませんから、どの薬を買う時にも是非、気軽に相談してみてください。

筆者

菅野敦之

明治薬科大学 教授・薬剤師 

薬学教育研究センター 臨床薬学部門/地域医療学

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