抗菌薬について意識調査レポート 2023

AMR臨床リファレンスセンターは令和5年、「抗菌薬意識調査レポート 2023」 を発表した。

感染症治療に使われる抗菌薬(いわゆる“抗生物質”)が効かない薬剤耐性(AMR)の問題が世界中で深刻化している。
日本でもメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)と薬剤耐性大腸菌の感染症による死亡者数が、年間8,000人を超えるとの推計も出ており、深刻な影響が懸念されている。AMRの問題は抗菌薬の不適切な使用が一因であり、その対策として私たちにできることは、抗菌薬の知識や理解を深めて正しく使うこと。

AMR臨床リファレンスセンターでは、今年度も一般の方700人を対象に「抗菌薬・抗生物質に関する意識調査」を行った。その結果、一般国民の抗菌薬への知識やAMR、薬剤耐性菌への正しい認識は不十分なまま、この数年間変化していないことが判明した。

※AMRとは
抗微生物薬は微生物が増えるのを抑えたり、壊したりする薬です。しかし、微生物も様々な手段を使って、薬から逃げ延びようとします。このように、微生物に対して薬が効かなくなることを、「薬剤耐性」と呼びます。

「薬剤耐性」は英語でAntimicrobial Resistanceといい、AMRと略されます。AMRの問題は細菌、ウイルス、寄生虫など幅広い範囲でみられますが、近年、細菌のAMRが注目されています。

出典:AMRリファレンスセンターホームページ
https://amr.ncgm.go.jp/pdf/20230925_report_press.pdf

抗菌薬意識調査レポート2023 AMR臨床リファレンスセンター(2023年9月29日)
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