遺伝子組換え食品について正しい知識を持ちましょう。
目次
1.遺伝子組換えとは?
生物の細胞から有用な性質を持つ遺伝子を取り出し、植物などの細胞の遺伝子に組み込み、新しい性質をもたせることを遺伝子組換えといいます。
2.従来の品種改良とどこが違うの?
遺伝子組換え技術では、生産者や消費者の求める性質を効率よくもたせることができる点、組み込む有用な遺伝子が種を超えていろいろな生物から得られる点が違います。例えば、味の良い品種に乾燥に強くなる遺伝子を組み込むことで、味が良く乾燥にも強い品種ができます。
※遺伝子組換え技術が用いられる前から、「掛け合わせ」の手法によって農作物の遺伝子の組合せを変えることにより品種改良が行われてきました。
3.どんなものがありますか?
日本で安全性が確認され、販売・流通が認められているのは、食品8作物(169品種)、添加物7種類(15品目)です(2012年3月現在)。
4.食品としての安全性が心配されます。食べ続けても大丈夫ですか?
さまざまなデータに基づき、組み込んだ遺伝子によって作られるタンパク質の安全性や組み込んだ遺伝子が間接的に作用し、有害物質などを作る可能性がないことが確認されていますので、食べ続けても問題はありません。
5.アレルギーの原因となりませんか?
アレルギーの原因は主にタンパク質ですが、組み込んだ遺伝子からできるタンパク質がアレルギーの原因にならないか厳しくチェックしています。
- 胃や腸できちんと消化されるか。
- 熱に弱いか(加熱処理で分解されるか)。
- 既に知られているアレルゲン(アレルギーの原因物質)と似ていないか。
- その食品の主要なタンパク質にはならないか。
このように、アレルギーを起こすものは市場に出ない仕組みになっています。
6.安全性のチェックは適切に行われていますか?
安全性のチェックに際しては、試験方法が科学的に適切かどうか、データ不足がないかなど、専門家がさまざまな角度からチェックしています。
データに不備などがあれば試験のやり直しを指示し、再チェックしています。
7.遺伝子組換え食品にはどのような表示がされますか?
表示は商品ラベルの原材料名または名称のところにカッコ書きで書いてあります。