厚生労働省は、令和5年人口動態統計月報年計(概数)を公表しました。
今回の調査結果:
- 出生数は、727,277 人で過去最少(8年連続減少)
令和5年の出生数は 72 万 7277 人で、前年の 77 万 759 人より4万 3482 人減少し、出生率(人口千対)は 6.0 で、前年の 6.3 より低下している。 - 死亡数は、1,575,936 人で過去最多(3年連続増加)
死亡数の年次推移をみると、昭和 50 年代後半から増加傾向となり、平成 15 年に 100 万人を超え、増加傾向が続いた。令和2年は 11 年ぶりに減少したが、再び増加に転じ令和4年に続き令和5年も 150 万人台となっている。
死因順位:
令和5年の死亡数を死因順位別にみると、第1位は悪性新生物<腫瘍>で 38 万 2492 人、第2位は心疾患(高血圧性を除く)で 23 万 1056 人、第3位は老衰で 18 万 9912 人、第4位は脳血管疾患で 10 万 4518 人となっている。主な死因別の死亡率の年次推移をみると、悪性新生物<腫瘍>は一貫して上昇しており、昭和 56 年以降死因順位第1位であり、令和5年の全死亡者に占める割合は 24.3%となっている。 - 自然増減数は、△848,659 人で過去最大の減少(17 年連続減少)
- 婚姻件数は、474,717 組で減少
令和5年の婚姻件数は、前年の 50 万 4930 組より 3 万 213 組減少し、婚姻率(人口千対)は 3.9 で、前年の 4.1 より低下している。婚姻件数の年次推移をみると、昭和 47 年の 109 万 9984 組をピークに、昭和 50 年代以降は増加と減少を繰り返しながら推移している。平成 25 年からは、令和元年に7年ぶり、令和4年に3年ぶりの増加があったが、減少傾向が続いている。 - 離婚件数は、183,808 組で増加
令和5年の離婚件数は、前年の 17 万 9099 組より 4709 組増加し、離婚率(人口千対)は 1.52 で、前年の 1.47 より上昇している。離婚件数の年次推移をみると、昭和 39 年以降毎年増加を続けたが、昭和 59 年からは減少した。平成に入り再び増加傾向にあったが、平成 14 年の 28 万 9836 組をピークに減少傾向が続いている。
※人口動態調査は、出生、死亡、婚姻、離婚及び死産の人口動態事象を把握し、人口及び厚生労働行政施策の基礎資料 を得ることを目的としています。今回の結果は、昨年一年間に日本において発生した日本人の事象を集計しています。