厚生労働省は、令和5年11月に実施した「国民健康・栄養調査」の結果を取りまとめ公表しました。
この調査は、健康増進法(平成14年法律第103号)第10条に基づき実施するもので、国民の身体の状況、栄養摂取状況及び生活習慣の状況を明らかにし、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基礎資料を得るために毎年実施しています。
身体状況及び糖尿病等に関する状況(抜粋)
- 肥満及びやせの状況
肥満者(BMI≧25 kg/m2)の割合は男性31.5%、女性21.1%であり、この10年間でみると、女性では有意な増減はみられないのに対し、男性では平成25年から令和元年の間に有意に増加し、その後有意な増減はみられない。やせの者(BMI<18.5 kg/m2)の割合は男性4.4%、女性12.0%であり、この10年間でみると、女性では有意な増減はみられないのに対し、男性では平成25年から令和元年の間に有意に減少し、その後有意な増減はみられない。また、20~30歳代女性のやせの者の割合は20.2%となっている。 - 糖尿病に関する状況
「糖尿病が強く疑われる者」の割合は男性16.8%、女性8.9%であり、この10年間でみると、男女とも有意な増減はみられない。年齢階級別にみると、年齢階級が上がるにつれ、その割合が高くなっている。 - 血圧に関する状況
収縮期(最高)血圧の平均値は男性131.6 mmHg、女性126.2 mmHg であり、令和元年からの推移でみると、男女とも有意な増減はみられない。 収縮期(最高)血圧が140 mmHg以上の者の割合は男性27.5%、女性22.5%となっている。令和元年からの推移でみると、男性では有意な増減はみられないのに対し、女性では有意に減少している。 - 血中コレステロールに関する状況
血清総コレステロール値が240 mg/dl以上の者の割合は男性10.1%、女性23.1%であり、この10年間でみると、男性では有意な増減はみられないのに対し、女性では平成28年から令和元年の間に有意に増加している。 血清HDLコレステロール値の平均値は男性139.0 mg/dl、女性143.5 mg/dlであえり、この10年間でみると、男女とも有意に有意な増減はみられない。