日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会は7月23日、ヒトパピローマウイルスワクチン(以下、HPVワクチン)接種を受けていない「平成 9 (1997) 年度生まれ~平成 19 (2007) 年度生まれの女性」と「平成 20 (2008) 年度生まれの女性」は、なるべく早めにHPVワクチン接種をご検討するようにとのメッセージを公表しました。
HPVワクチンは、平成 25 (2013) 年6月から、積極的な勧奨が一時的に差し控えられていましたが、令和4 (2022) 年4月から、他の定期接種と同様に、個別の勧奨がおこなわれています。
接種勧奨の一時的な差し控えがあったことから、HPVワクチンの接種を逃した「平成 9 (1997) 年度生まれ~平成 19 (2007) 年度生まれ(誕生日が平成 9 (1997) 年4月2日~平成 20 (2008) 年4月1日)の女性」に対しては、公費によるキャッチアップ接種の機会が提供されていますが、キャッチアップ接種として受けられる期間は令和 7(2025)年 3月末までとなっています。計3回の接種が完了するまでに約6か月間かかることから、接種を希望する場合は、なるべく早めに接種をはじめる必要があります。過去にHPVワクチンを1回または2回接種した場合にも、残りの回数をキャッチアップ接種として公費で受けることができます。