東京都健康長寿医療センターは、地域在住高齢者を対象とした包括的健康調査「お達者健診」のデータから、高齢者の他者との対面・非対面の交流頻度や人とのつながりの認識の、コロナ禍3年間の変化パターンを調べ、その結果、コロナ禍であっても高齢者は社会的交流を維持し、健康状態を維持しようと対処したことがうかがえた。
研究成果の概要(抜粋)
緊急事態宣言下の対面交流の減少は加齢による変化よりも大きいものだったが、人とのつながりは加齢による変化の範囲内で顕著な低下はなく、活動制限によって高齢者の対面交流は減少したが、非対面交流は減らさず、人とのつながりを維持したと考えられる。
研究の意義(抜粋)
本研究の結果は、長期的なパンデミックに対処する力を、わが国の高齢者の多くが有していたことを示すものと考えられる。