悪玉因子、活性酸素が記憶形成に必要であることを解明

東京都健康長寿医療センターは、「悪玉因子、活性酸素が記憶形成に必要であることを解明」という研究成果を発表した。

概要(抜粋)

活性酸素は老化や生活習慣病の原因物質として知られる一方で、生体内でも酵素の働きにより積極的に産生されており、生理的な役割も担うと推測されている。脳でも活性酸素を作る酵素の存在が示されていたが、記憶などの脳機能への関与は不明だった。研究グループは、身体にとって悪玉とされる”活性酸素”が記憶の形成に必要不可欠であることを発見した。また、抗酸化物質として運動選手や一般に用いられるビタミンEで活性酸素を除去すると運動記憶が阻害されることも示した。
今回明らかになった活性酸素による脳機能の制御系はヒトを含む高等生物に広く保存されており、記憶の新しい機構として神経科学に役立つとともに、適切な抗酸化物質摂取方法等を通して、健康長寿やQOLの維持に役立つと期待される。

悪玉因子、活性酸素が記憶形成に必要であることを解明 ―抗酸化物質の過剰摂取に警鐘― 東京都健康長寿医療センター(2024年3月6日)
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