東京都健康長寿医療センターは、独り好き志向および社会的孤立具合と精神的な健康との関連を検討し、どの世代でも独りでいることを好む人(独り好き志向の高い人)は精神的な健康度が低い傾向にあり、独りでいることが好きでも社会的孤立による精神的健康への悪影響は弱まらないことを明らかにしました。
○研究成果の意義
研究は一時点の関連性を調べた調査であり、因果関係を示す結果ではないため、解釈には注意が必要ですが、本研究から無条件に「独りでいることが好きだから社会的に孤立していても精神的には健康でいられる」とは言えないことが示されました。
却って独り好きの傾向が強いと精神的健康度が低い傾向にあることがあることが分りました。これは、「独りが好き」が「人付き合いの煩わしさ」から生じている可能性が高いためであることも本研究から示唆されました。
以上から、こころの健康の面から見ると、「独り好き」として対人問題を正当化することは、あまり良い影響はないのかもしれない。